毛馬内盆踊りの衣装
一般的な盆踊りと異なり、
浴衣ではなく紋付姿などの正装で踊られるために“箪笥の底”を着て踊ると言われる。
"「13日から16日まで盆の寺参りは
・・・男女とも紋付の礼装でいわゆるキビツの底を着たものである。
・・・毎晩の盆踊にも踊りの中に何か所も焚火をたいて踊ったもので風情があった」"
『毛馬内郷土史資料 明治時代』伊藤良三編集と明治時代の記録にあり、
盆の期間は礼装が慣わしであったために踊りも礼装で行われたと考えられる。
女性の衣装は留袖や訪問着を着て裾をはしょり、
下には鴇色の蹴出しをつけて帯は太鼓結びにして、帯の下にしごきを結ぶ。
履物は白足袋に草履。
※蹴出し...腰巻の上の重ね布
しごき...しごき帯、飾り帯
男性は黒紋付を着て裾をはしょり、
下には水色の蹴出しに半幅帯に黄色のしごきを結ぶ。
履物は白足袋に草履。